2017年05月

江戸時代の日本人は 家にゴキブリが出たら歓迎していた

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ゴキブリの話をしよう


自宅でゴキブリを発見して、ラッキーだと思う方はいますか?

益虫だから、と温かい目で見守る方はどれくらいおられるでしょうか?



内山昭一さんの「昆虫食入門」の中には

  ゴキブリの概念が変わる一説が登場します。

  なんと、ゴキブリは豊かさの象徴であるとか。


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ゴキブリは江戸の頃は食器に頭を入れて舐めたりしている。

ユーモラスな姿から「御器齧り(かじり)」、または「御器被り」と書き

「ゴキカブリ」と呼ばれた。御器とは蓋付きの椀のことである。




ゴキブリの名前の由来は知りませんでした

しかし、さすがは昆虫を食べようとする方の本ですので

「ユーモラス」と表現するあたり、完全にゴキブリ寄りです



戦前の日本では害虫でないばかりか

ゴキブリがいる家はかまどの火で暖かく

食べ物があって裕福なのだ、ということで歓迎された向きもある

ゴキブリの卵鞘の形ががま口に似ていることから

この虫が棲むと金が貯まるともいわれ、別名コガネムシとも呼ばれた






なるほど、ゴキブリ、もといゴキカブリは裕福さの象徴だったようです

江戸時代の人から見ると、どんな家でもゴキブリが出てくる

現代ニッポンには、まぁ おときばなしの世界の国に見えるかもしれませんね。




しかし、いいように思われていたゴキブリが

いつから 全日本人の敵 というふうに見なされてしまったのでしょうか?



「昆虫食入門」 の続きを読んでいくと


時代を明治までさかのぼると、そもそも「害虫を駆除する」という概念は

まだ日本には存在していなかった。



近代化し始めた明治時代に転機があったようです。



(中略) それが明治以降一変し、政府は強制的に害虫の防除を行わせる体制を

とりはじめた。 それは工業化による煤煙、騒音、悪臭などの環境問題が噴出したことと

関係があり、それに対して「清潔」で「美しい」都市の形成が目指された。





虫たちのことを 5,7,5 の和歌で詠んだり

  虫の大量発生を 自然のたたりだと 畏れたり

  そして 時には 虫を食卓に並べたり

それが日本人の自然な感覚だったことが、

  この辺りを読んでいるとしみじみ感じることが出来ます。




ひょっとすると、私たちが

「ぎゃ~ ゴキブリ! 新聞紙! 新聞紙もってきて~!」

という感覚は、ときの国家権力など、誰かによって植え付けられた

  感覚なのかもしれません。




自分が何が好きで、何が嫌いか、

  はっきりわかる生き方をしたいですね!








さて、昆虫食が好きすぎて、普及を使命としている著者たちの団体は

  精力的に活動しておられるようです


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関連リンク: 昆虫食研究会のホームページ

こんなところで、既成概念をぶち壊してもらったら 気持ちいいですねっ

いつか行ってみたい!






「昆虫」 の概念が変わる本


昆虫食入門 (平凡社新書)
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